ウェールズの西海岸、Cardigan bayへ。 ロンドン、Euston駅からVirgin railとローカルラインを乗り継ぎ5時間の旅。 Walesに入ったとたん、駅名も、道路名も、メニューも、 トイレの案内も、みんな英語とウェールズ語の併記。 子音がふたつ続いて変な感じ。 バスの中でウェールシュを話すおじいさんに会ったけれど、 ドイツ語に似ているような気がするな。違うかな。 海のすぐ向こうはアイルランドだけど、アイリッシュとは似てるの? ぜんぜん違うらしい。ひとつひとつの文節が長いんだって。 鉄道駅のあるAberystwythの町から、 今夜、泊まるAberporthまでは海沿いを走るローカルバスで。 切り立つクリフにぽこぽこ張りついている白いものは...ひつじ! ころころ海に向かって転がり落ちるさまを想像してしまう。 ちょっと土地があるとすぐに羊を放ってしまう、イギリス。 ちょっと土地があるとすぐに稲を植えてしまう、日本。 高台に立つクラッシックホテルの部屋からは、 遠くに真っ白な海が見えて、後は、ひたすら、静寂。 暖炉の火が揺れるサロン。フレンチ窓の前に置かれた 大きなクリスマスツリーが、闇に浮かび上がる。 2泊目は、バスで北へ30分ほど行った小さな港町、 Aberaeronのブティークホテル。地元で採れたシーフードを出す 賑やかでおしゃれなパブを抜けて部屋へあがる。 バイオレットのカーペットを敷き詰めた廊下を抜けて 部屋に開けると、今度は、ターコイズブルー 一色。 ベルベットのソファ、ウェルシュキルトのかかったベッド、 フレンチバス、流木の上の目覚まし時計、そして、バルコニーからは海! ホットチョコを飲んで、少し、お昼寝したら、港を散歩。 カラフルな家々が、おもちゃの町みたい。 壁の塗り替えをする時には、きっとミーティングが行われて、 何色にすべきかの激しい討論が行われるんだよ。 というのが私たちの推測。私は、あずき色のおうちがいいな。 カラカラ、カラカラ...ウィンドチャイムのような不思議な音に誘われて さらに海の方へ足を向けると...なるほど。 風にあおられた金具がマストの棒に当たって音を立ててる。 毎日、この音とともに暮らす町の人たちのことを思ってみる。 楽しげでもあり、寂しげでもあり。 翌日、ビック・ウェルシュ・ブレックファストを食べて、ビーチを散歩。 大きな引き潮の上を、裸足でぺたぺた歩く。細かな砂が気持ちいいな。 さっきまで足元にじゃれてた犬も、飼い主に怒られていなくなっちゃった。 サッカーボールを発見。マイルドなお天気だからぜんぜん寒くない。 たどりついた隣町の小さなカフェでコーヒーを飲んだら、そろそろ旅の終わり。 何をしたかって、とくに、何もしなかった旅。でも、幸せな旅だったよ。
by sasanet1202
| 2008-12-27 03:45
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